初めまして。大高吟子(おおたかぎんこ)です。ホームページをご覧いただき、ありがとうございます♪
このホームページには、私が30年以上培ってきたペイントに対する想いや理念が、たっぷり詰まっています。このページをご覧になった方が、ペイントへの想いを更に深め、その結果、業界がますます繁栄していくことを願っています。
吟子の理念
・自然からのメッセージを受け取り、「心」と「理論」の両輪で色を表現します ・トールペイント業界の発展のため、立ち止まらず、常に進化し続けます ・誰よりも丁寧に、どこよりも分かりやすく、一人一人に寄り添いながら描き続けます! |
経歴
トールペインター 大高吟子
MDA/TDAデコラティブペインティングアーティスト&フォトクリエイター
1978年、東京デザイナー学院グラフィックデザイン科卒業。デコパージュ作家として活動中にトールペイントを始め、現在、ペインティング歴31年。
アメリカSDP(Society of Decorative Painters) のMDA (Master Decorative Artist) を2003年取得。教える事に関しての資格認定TDA (Teacher Decorative Artist) を2010年取得。アメリカでの技術認定審査員を6回、日本人初のデザインコミッティーメンバーを2回務める。 アメリカ、韓国、台湾でもセミナー経験を持つ。
2013年からほうろうペインティングを始め、現在、全国に42カ所の認定教室を持つ。
長年培った知識と技術をもとにほうろうペインティングとフォト、クラフトとのコラボなど、新しい分野で東京を中心に活動中。現在は、オンラインでほうろうペインティングを広めるために尽力。
また、ペベオ・ジャポン株式会社 のペベオ ブランドアンバサダー(Pebeo Brand Ambassador)として、暮らしを豊かにする表現や情報を発信し続けている。
著書に「Deco&Painting」「スティルライフメモリー」
プロフィール
ペイントの世界に魅せられて
からっ風の群馬県前橋に生まれた私は、幼い頃から食いしん坊、そして、何より花が大好きで道端の花を見つけるとずっと佇んでしまうような子供でした。
私の手元には、茶色くなった古い写真があります。花をじっとみている4歳くらいの私。その裏に”吟子は花が大好きです”と亡くなった母の文字。
花の色、自然の色、いつも 「色」 を身近に感じて育ちました。
絵の具を使って表現する事に魅力を感じた私は、東京デザイナー学院でグラフィックを学び、デコパージュ講師を経て、1988年にトールペイント講師に。その頃、流行しだした”カントリーブーム”に乗り、トールペイントはどんどん日本中に広まりました。
そのうちに、もっともっとトールペイントを極めたくなった私は、アメリカ、カナダと勉強の為に飛び回るように。更に、それだけでは足らず、2003年5月、トールペイントの最高峰のMDA取得。マスターデコラティブアーティストの称号を得る事ができ、アメリカで審査員にも6回任命されるほどに、ペイントの世界にのめりこんだのです。
衝撃!ポットに描くの?
ちょうどその頃、アンティークショップの友人から、見せられたのが、フランス、プロバンスのアンティークのほうろうのコーヒーポットでした。彼女のショップの棚には、バラやすみれが描かれたコーヒーポットがお花畑のように
並んでいました。
衝撃です。私は一目でそのかわいらしさに魅せられました。
”どんなに素敵でもこのコーヒーポットは、欠けていたり、錆びていたりして使えないから、ただの飾り物。だから、こんな絵を琺瑯に描いて使えるようにしたら、いいんじゃない?”
目が覚める気がしました。
そして、以前から好きだったほうろう製品に描くようになり、描き始めたら面白くて、ほうろうペインティングの世界へ一直線に走りだしました。
一筋縄にはいかない・・・
ですが、はじめから簡単に描けたわけではありません。
・ほうろうの表面は非常にツルツルしているので、滑ってしまって絵具がうまくのらない。
・重ねて塗ると先に描いたところが剥げてしまう。
・トールペイントの絵具は透明色がほとんどなので、そのまま描くと幼稚な色づかいになってしまう。
・通常のトールペイントと同じような後処理では、絵具が定着しない。
絵の具も、筆も、筆遣いも、通常のトールペイントとは全然違うのです。
でも、どうしても描きたい・・・あのかわいいポットを再現したい!さあ、研究の日々のスタートです。
吟子メソッドの秘密
まずは絵の具です。
ほうろうに描ける絵の具を買いあさり、全色試して、どのブランドが最適なのかを探しました。ほうろうに向く色はもちろんのこと、発色の良さ、固さ、ほうろうへの密着具合、価格、買いやすさ、そして忘れてはならないのが、絵の具が廃版にならず、この先もずっと購入できるものであること。
そこで選んだのが、フランスPebeo社のポーセレン150。
絵具メーカーが決まれば、その中から、色彩学の知識をいかし、使う色を8本にしぼりました。
たとえば、赤系でも5~6種類かある中から、どの赤が最適かを探すのです。単色ではいいと思っても、混ぜてみるとイマイチ・・・ということもあり、途方もない研究に明け暮れました。
筆も同様です。
筆を探すために、世界中を旅して回ります。筆の長さの見極め、毛質の見極め、描きはじめと筆をあげたときの感触、筆のどこを持つと良いのか、など。これらが少しでも違うと、力の入り具合が全然変わり、仕上がりに差が出ます。
このような研究を経て、徐々に、吟子のほうろうペインティングメソッドを確立していきました。
心無い声にも屈せず
ほうろうペインティングは、本当にすぐに書き始められます。準備ゼロという点が最高に気に入りました。しかも、実用品に描けるので、飾るだけでなく、生活の中で実際に使って楽しむことも出来ます。
私は夢中になりましたが、やがて、私だけが夢中になるのでは物足りなくなってきました。
自分の身の回りが「色」で溢れ出す、こんな素敵な世界を、世の中のトールペインターさんにもっと知ってもらいたいと感じ始めたのです。
ですが、最初は、ほうろうペインティングの便利さやすばらしさはなかなか理解してもらえません。
特に、ベテランのトールペインターさんは、ご自身のスキルがとても高いです。トールペイントに比べると、見た目は簡単そうに見えるほうろうペインティングということで、「学ぶに値しない」と一蹴されたこともありました。
そういう経験をしながらも、だんだんとペインター業界も変ってきました。
サンディングが辛い、手間がかかりすぎる、重い荷物が辛いという理由で、もう筆を持っていないという人も増えてきていました。
そこへ、昨今のコロナショック。
このままではトールペイントは廃れてしまう・・・危機です。今こそ、簡単で短時間に描けるほうろうペインティングを日本中に広める時だ!と感じ、走り続けて「今」があります。
愛おしい時間、作ります
大好きな色。
下準備ゼロ。
このふたつが組み合わさると、「愛しい時間」だけが残ります。楽しくて、嬉しくて、にこにこしてしまう。もちろん、できあがった作品も愛しい我が子のよう。抱きしめたいくらい愛しい。
そんな愛おしく、幸せな時間を、あなたにも味わっていただきたいと心底思っています。
そのために、ほうろうペインティングはきっとお役に立てると思います。あなたのペイント人生が大きく変わる出会いになることでしょう。
ご一緒に愛しい時間を、愛しい仲間を増やしていきましょう。